『世界を変えた哲学者たち』 | ★デイリー・ロク★
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「ゴキゲンに生きる」3000の知恵
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『世界を変えた哲学者たち』

 
この世は大きな《回し車》である。

ハムスターのケージの中によくある、
中に入って走ると勢いよく回転する、
あの車のことである。

ただ
この世の回し車は、みんなで入って回す。

早く回せば回すほど
ご褒美が出る仕組みになっている。

回転速度について行けなくて
足がもつれて転ぶ人や休む人がいると、
そのぶん回転が遅くなって
ご褒美が少なくなる。

そうすると
「おまえのせいでご褒美が少なくなる。
 どうしてくれる!」
と怒る人が出てくる。

だから、病人や老人が身内にいる人は、
そういう人を背負って走る。

幼い子どもを抱いて走る人もいる。

リーダーは、、
みんなが足並みを揃えて、
いかに速度を落とさず走れるかに
心を砕く。

様々な工夫や技術革新で、私たちは
より早く走れるようになった。

百年前と現代を比べたら、
それはもう雲泥の差だ。

だけど、みんな気づきはじめた。
これは「幸福」ではない。

しかし走るのをやめると、
たちまち振り落とされる。

振り落とされると生きていけない。
だから走り続けるしかない。
(と、みんな思い込まされている。)

じゃあ、みんなが幸福になるには
どうしたらいいのか。

しかしポパーという人は
「すべての政治的理想のうちでも、
 人びとを幸福にしようとする思想は
 もっとも危険な理想である」
と言ったそうである。

よく考えてみると確かにそうだ。

ならば、私たちにできるのは、
倒れて「もう走れない」と泣いている人に
そっとよりそうことぐらいなのかも
知れない。

「ひとりは万人のために、万人はひとりのために」といったスローガンは(一見魅力的にみえるが)人類が生み出した最悪のスローガンであることを知ることである。すべてはそこからはじまるのである。
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