『ゴードン・スミスの ニッポン仰天日記』 | ★デイリー・ロク★
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『ゴードン・スミスの ニッポン仰天日記』

 
明治31年から40年にかけて
日本にやってきたイギリス人の日記である。

このゴードン・スミスという人は、
事業家でもあるが、探検家でもある。
そのうえ女好きでもあるようだ。
偉人伝に載るような人物ではない。

だが、その旺盛な好奇心で、
明治という時代を活写した功績は
讃えられてしかるべきだと思う。

この書物はイギリスで刊行された本を
編集・翻訳したものである。
荒俣宏があとがきで書いているように、
既に原本はオークションにかけられて
元々の所有者の手を離れているらしい。

貴重な資料であるはずなのに残念である。


本書に登場する110年前の日本は、
古き良き近世と
西欧列強に肩を並べんとする近代とが
共存している時代であった。

そしてまた、
日本人がその慎ましさを失っていく
時代でもあった。

ゴードン・スミスも、
小泉八雲やイザベラ・バードと
同じような嘆きを記している。
 私はますます、日本は、最高水準の理想の社会から最低のところまで堕落するにちがいないと確信するようになった。日本はやがて、アメリカの道徳や自由を取り入れ、質の善し悪しはともかくとして商人の国になるだろう。《中略》日本はやがて社会的にも商業的にも、巨体なシカゴのようになるだろう。そうなればなるほど、あわれである。

夏目漱石が『三四郎』の中で広田先生に
「滅びるね」と言わせているのも、
そうした懸念を誰もが感じていたことの
証ではないだろうか。
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